サウジアラビアで5000億ドルをかけて二酸化炭素排出量ゼロのエコシティーの建設が始まる。すべて太陽光発電で電力を供給する。
昨今、世界的に化石燃料から再生可能エネルギーへの移行(トランジション)が話題となっているが、サウジでは街ごとトランジションする試みだ。
さらには水素を太陽光発電で生産してグリーン水素を生産して海外に輸出する計画もある。水素は自動車や発電所の燃料の他、飛行機の燃料にする試みもすすんでいる。
つまりエコな街を作るだけではなく、米国に次ぐ産油国であるサウジは将来的には水素大国になることを目指している。最近も日系企業も参画しているサウジで太陽光発電所のプロジェクトファイナンスがクローズしたが、水素関連の施設や輸送手段もファイナンスされていくだろう。
サウジには石油がある。カーボンニュートラルの影響により石油に陰りが見えてきたが、日照量がそれを代替することになりそうだ。ちなみに3つ目は広大な土地である。サウジに行った時に一番驚いたのはその面積である。この土地に太陽光パネルを敷き詰めて安価な電力を発電できる。
天は三物を与えた。
ただ、これはLNGでそうだった様に、資源は持っていないが資金力や技術をもっている日本にとってもビジネスチャンスだろう。