このシリーズでは月一回ぐらいのペースでプライベートな話も含めて銀行や会社でのキャリア形成で役立ちそうなことを書きたいと思います。僕が銀行出身なので銀行でのキャリア形成になっていますが、他の企業でも共通する点は多いと思いますので参考になれば幸いです(プライベートな話も多く、一定期間後はウェブからは削除予定です)。
僕は銀行在籍中、12年間、プロジェクトファイナンスやM&Aなどの所謂ストラクチャードファイナンスのフロントとして東京、ロンドン、シンガポールにて案件の組成に携わることができました。それは憧れていた業務であり、転職後の今も同様の業務に携わっていてやり甲斐を感じる仕事です。
自分のキャリア形成は受け身で人事異動を指を咥えてまっていても絶対にできなかったと思っています。というのも僕の時は部門別採用などで同じ部門で働くが約束されていたわけではなく、会社もジョブ型雇用体系ではなかったからです(そういう会社はまだ多いと思います)。
サブタイトルで「自分を自分でジョブ型採用する」と書きました。最近話題になっている「ジョブ型雇用」とか「メンバーシップ型雇用」という概念がありますが、これは会社の制度なので自分で決められるものでは無いことから受け身にならざるを得ないと感じます。つまり、メンバーシップ型雇用の会社ではジョブ型雇用のメリットとされている専門性を持ったキャリアを諦めざるを得ないとの錯覚に陥ると思います(メンバーシップ型が悪い制度という意味ではないです)。
僕自身はそんなことはないと思っています。
僕の場合はプロジェクトファイナンスやM&Aという業務に従事し、専門性の磨けるキャリアを築きたいと思ったので、まずは自分でジョブ型のキャリアを築いていくという強い意志を持つようにしました。最近の言葉を敢えて使うとすると、「自分で自分をジョブ型採用する」と言えると思います。
そして次に大事な事はそれを上司や人事に明確に言い続けることだと思います。勇気が必要ですが、大きな組織で一人で妄想していても誰も察してくれることはまずないと考えました。また、経験上、他人に伝えることで、その自分の行動や声を通じて自分の意思も益々固くなるという相乗効果も得られました。
さて、周りに伝えていくのは大事な第一歩ですが、銀行で希望を叶える為には実績を出すことが必要です。どんな会社でも希望の部署に行くためには現在の仕事で実績を出すことが必要なのは当たり前だと思います。
また、社内で人気のある業務であれば希望する人は多いので単に希望をして周りに話すだけでは希望が叶わないこともあります。僕の場合は「スポンサー」と呼ばれる自分をサポートしてくれる存在が不可欠だったと思います。自分が所属する組織の仕組みを理解することは実績を出すことと同じぐらい、もしくはそれ以上大事かもしれません。
次回以降で、どの様に自分がやりたい業務に出会ったのかということ、「実績」をどう出したのかということや、今回書触れた「スポンサー」について話していきたいと思ってます!
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